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スピード矯正

SPEED

治療期間の短縮を図る
「スピード矯正(コルチコトミー)」
とは

歯を支える骨の表面には皮質骨という硬い骨があり、これが歯の移動を難しくしています。そこで、外科手術によって皮質骨を一部除去したり、皮質骨の内側にある海綿骨に傷をつけたりすることで骨の創傷治癒を促し、歯を動かしやすくする治療法がコルチコトミーです。コルチコトミーはワイヤー矯正と併用し、歯並びや噛み合わせを改善していきます。外科手術を行なわない通常の矯正治療よりも、治療期間の短縮を図れる点が大きな特長です。

治療期間の短縮を図る「スピード矯正(コルチコトミー)」とは

このような方におすすめです

  • 結婚式・成人式・就職活動などに向けて歯並びを整えたい方
  • 仕事で人と接する機会が多く、できるだけ早く治療を終えたい方
  • 海外留学や海外転勤の予定があり、渡航前に治療を終えたい方
  • 治療期間の短縮を図りたい方
  • 長期間にわたって通院する負担を減らしたい方

スピード矯正(コルチコトミー)の
メリット

  1. MERIT 01

    治療期間の短縮を図れる

    通常の矯正治療は年単位の期間が必要となる場合が多いため、結婚式などの大事なイベントに向けて歯並びを整えたいと考えていても、それまでに治療を終えられない可能性があります。コルチコトミーは治療期間の短縮を図れる治療法で、症例によっては数ヵ月で治療を終えられる場合もあります。

  2. MERIT 02

    本来動きにくい歯も移動させやすくなる

    矯正治療は、顎骨の硬さや厚さ、歯根の長さなどによって歯の動かしやすさが変わります。コルチコトミーは、骨が硬かったり厚かったりする場合にも、歯を移動させやすいという点がメリットです。また、歯を動かすことで歯根の先端が溶けて丸まってしまう「歯根吸収」を抑えることもできます。

  3. MERIT 03

    矯正治療後の後戻りを抑制できる

    矯正治療後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が発生します。コルチコトミーを行なった場合、歯を支える骨が治癒する過程で硬く安定した状態になり、後戻りしにくくなります。

  4. MERIT 04

    非抜歯矯正も可能になる

    通常の矯正治療よりも歯を大きく動かせるため、抜歯が必要なケースでも、コルチコトミーによって非抜歯で治療できる可能性があります。もちろんすべて非抜歯治療になるわけではなく、患者様のお口の状態や要望により異なります。

スピード矯正(コルチコトミー)の注意点

スピード矯正
(コルチコトミー)の注意点

スピード矯正(コルチコトミー)

外科手術をともなう治療は細菌感染のリスクがあり、コルチコトミーも例外ではありません。万が一細菌感染を起こした場合、歯肉の治りが遅くなるだけでなく、顎骨に問題が生じて歯が移動しにくくなることも考えられます。

当クリニックでも細菌感染を防ぐための処置を徹底しますが、患者様にも十分にご注意いただきたい点でもあります。具体的には、過剰な力での歯磨きや喫煙などは細菌感染の原因となるためお控えください。処方薬に関しましても自己判断で服用を止めることのないようお願いします。

コルチコトミーの手術は親知らずの抜歯と同規模といえますが、強い不安を感じる方もいらっしゃると思います。
また、専門的な知識・技術が必要なため、矯正治療を行なう歯医者でも扱っていない場合が多々あります。

治療を受けるメリットが大きくても、心身への負担を考慮して別の治療法を選択することも大切です。手術を必要としない矯正治療法もありますので、無理をなさらずに一緒に納得のいく道を考えていきましょう。
矯正治療に特化した荒井矯正歯科クリニックでは、コルチコトミーと矯正治療の併用が可能ですので、まずはご相談にいらしてください。

リスク・副作用

矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者様のご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
  • 治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

スピード矯正(コルチコトミー)にともなう一般的なリスク・副作用

  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • スピード矯正(コルチコトミー)で歯の移動促進効果が得られる期間には限りがあり、歯槽骨が修復されるまでとなります。矯正治療が終わるまで移動促進効果が継続するわけではありません。
  • マウスピース矯正との併用はできないことがあります。
  • 外科手術を行なうため、術後すぐは痛みや腫れが出る場合があります。時間の経過とともに治まります。
  • 骨の切除・切削時に歯根を損傷することがあります。
  • 歯肉退縮や歯根露出が起こることがあります。