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矯正治療に関する
よくあるご相談
Q&A
矯正治療に関するよくあるご相談
- 歯並びや噛み合わせが悪いと、どうなりますか?
- 逆になぜ正しい咬合が大切なのかを考えてみましょう。
まず、正しい咬合で食べ物を咀嚼することで、消化効率が上がり消化器官への負担が減少します。また、力仕事やスポーツをするときも正しい咬合によって力が一段と発揮できます。正しい咬合であれば、顎関節への異常な負担を避けられるので、顎関節症になるリスクが減ります。またブラッシングしやすくなれば、虫歯や歯周病になるリスクも軽減されます。発音に関しても問題になることはありません。
このように、正しい咬合は健康な日常生活を送るうえで重要な働きをしているのです。また、外観的にも口元を他人に見られることに対して、何もストレスを感じることなく笑顔で会話することができるはずです。
歯並びが悪いと、上記のような正常咬合であれば享受できるメリットのいくつか、またはすべてを失うことになります。
- 治療はいつごろ開始すればよいですか? 大人になってからでは難しいですか?
- 一概には言えませんが、一般的には6歳臼歯と前歯がすべて揃った時期、すなわち小学校3年生ころから矯正治療を開始するケースが多いといえます。矯正治療には顎の成長を促進させる治療があり、この治療は子供のときしかできないので、このような治療を必要とする患者様は子供の時期から矯正治療を開始すべきでしょう。また、奥歯の移動をともなう大幅な歯の移動を要する場合も、歯が動きやすい子供のころから始めることが有利でしょう。
しかし、顎の成長を利用する矯正治療以外の治療に関しては、大人になってからも何ら問題なく行なうことができます。子供の歯の動きに比べると、大人の歯の動きは遅いものの、大人は目的意識をもって治療をする人がほとんどなので、与えられた指示もきちんと守る人が大多数です。そのような点では治療効率が上がり、治療期間の短縮を図って治療を終了する人も大勢います。
- 矯正治療は痛みがあると聞いたのですが…
- たとえばマルチブラケットによる矯正治療を例にとると、はじめてワイヤーを入れたあとの数日間が最も痛みが出る時期になります。しかし、1週間もすればたいていは痛みが気にならなくなります。以後、ワイヤーを交換するごとに多少の痛みは出ますが、回を重ねるにしたがいあまり痛まなくなるでしょう。また、痛みには個人差があって、ほとんど痛がらない方と、非常に痛がる方がいます。痛みに対する感受性が強い方に対しては、普通より弱めのワイヤーを入れるなどの対処をしますので心配はいりません。
- 治療期間は平均どれくらいかかりますか?
- 永久歯が揃った段階で矯正治療を開始した場合は2~3年、子供の時期の一期治療から矯正治療を開始した場合は、歯の生え替わり時期の経過観察期間を含めて5~8年かかります。特に顎の成長を見極める必要がある場合は長期化する傾向があります。永久歯の治療でも1年程度で終わることもあれば、大幅な歯の移動が必要で5~6年かかる例もあります。
- なるべく目立たないように矯正をしたいのですが、可能でしょうか?
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療であれば、ほとんど目立ちません。また、上下とも舌側(裏側)矯正であればより目立ちません。
- 矯正治療が終了したあとに、後戻りの心配はないのでしょうか?
- 矯正治療終了後、何もしなければ程度の大小はあるものの、必ず後戻りがあります。従って、矯正治療終了後は後戻り防止のためにリテーナーという保定装置を使う必要があります。リテーナーはさまざまなタイプがありますが、より万全を期すなら固定式が良いでしょう。
リスク・副作用
矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者様のご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
マウスピース矯正(インビザライン)にともなう一般的なリスク・副作用
- マウスピース矯正(インビザライン)は、機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
- ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
- 症状によっては、インビザラインで治療できないことがあります。
- お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
- 装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
- 治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
- 治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
- お口の状態によっては、インビザラインに加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
- 治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
- 薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。
薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について
当院でご提供している「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年1月11日最終確認)。
入手経路等
アライン・テクノロジー社、インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
国内の承認医療機器等の有無
国内では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)と同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年1月11日最終確認)。
諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここではマウスピース型矯正装置(インビザライン)の諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度対象外
日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。
裏側(舌側)矯正にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 装置に慣れるまで発音しづらいなどの症状が出ることがあります。
- 矯正装置を装着している期間は、適切に歯磨きができていないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯磨き指導をしますので、毎日きちんと歯を磨き、口腔内を清潔に保つようご協力をお願いします。
- 歯磨き、エラスティック(顎間ゴム)の使用、装置の取り扱い、通院などを適切に行なっていただけない場合、治療の期間や結果が予定どおりにならないことがあります。
- 成長期の患者様の治療では、顎骨の成長を予測し、現段階において適切な治療を行ないますが、まれに予期できない顎の成長や変化によって治療法や治療期間が大きく変わることがあります。また、顎の変形が著しい場合には、矯正治療に外科的処置を併用することがあります。
- 歯を移動させることにより、まれに歯根の先端がすり減って短くなる「歯根吸収」を起こすことがあります。しかし、適切な矯正力で歯を移動させることでセメント質(歯根表面を覆っている組織)が修復されるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
- 歯の周囲の組織は、治療前の状態に戻ろうと「後戻り」する性質があるため、治療後も数ヵ月から1年に1回ほどの頻度で通院いただいて歯の状態を管理し、後戻りを防ぐ必要があります。